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テニスに死す テニスを通じて生きる力を何とか保持する崖っぷちのオールドビジネスマンがテニスと仕事に関しての日ごろの感想を取りとめもなく綴らせてもらいます。テニスコートは半分死にかけの陸にあがったうなぎ野郎にとっての辛うじて残された水溜りですな。言ってみれば。

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圭君がナダルに勝つためには

2010年のフレンチオープンも終わり、早くも6月21

日からウィンブルドンが幕をあけます。日本は今や雨季の

真っ最中。梅雨と言っていますが。ほとんど毎日どんより

とした空と雨と、身体に粘りつくこの湿気。まるで熱帯の

ジャングルの中もかくやと思えるような毎日です。週に一

回、それも90分しかできないテニスのために、毎日自分

に課しているノルマ、スクワット100回、サーブのトス

練習3方向各20回、グリップを使って握力鍛え各100

回、ラケットの代わりにグリップを使ってシャドーサーブ

3方向各20回、やはりグリップをラケット代わりにして

シャドースマッシュ20、30回、そのあとやはりグリッ

プを握りながらフオアとバックのシャドーストローク、同

じくバックのシャドースライス、最後にバックのローボ

レーの練習を、その時々の気分で適当回数やる。これを狭

い事務所のわずかな空間を利用してやるのだが、熱くても

電気代の節約でクーラーはつけない。だからやり終えるこ

ろには汗にまみれている。シャワーもないから小さな流し

の水道で汗でべとべとの腕や足を洗う。爽快感はまったく

無い。まるで娑婆にでて身体がなまっていては困るので、

そのために牢屋の中で身体を鍛えているようなものだ。そ

こから出られるかどうかは定かではないが。


さて僕らの圭君のフレンチオープンでの活躍は期待通りの

すばらしいものだった。ジョコビッチ君はかろうじて面目

を保ったというところだろう。観客に劇的な感動を与えた

のはなんといっても圭君の方だったことはあきらかだ。テ

ニスの試合はドラマだから、やはり観客に感動を与える要

素がなくてはいけない。具体的にどこがどうだったと言え

ないのが残念だ。夜中に帰宅してwowowを見たくても、う

つ病の家内が韓国ドラマに夢中で一瞬たりともチャンネル

を譲ってくれない。ツタヤから借りてきたDVDで「家門の

栄え」「彼女の家」「神様おねがい」などを延々とみてい

る。今では韓国ドラマが彼女の生活の全てといってもいい

くらいだから、いかに圭君が遠いフランスの赤土のコート

で活躍しようとも割り込む隙間はないのだ。


圭君ともう一人僕が注目する選手が、車椅子テニスの国枝

慎吾選手だ。大方の予想通りだと思うが当然優勝。これで

フレンチオープン4連勝。彼の6月17日のブログにフェ

デラーについての次のような記事があった。ITFチャンピ

オンアワードの授与とそのパーティが行われたのだが、そ

の1時間前にフェデラーはソダーリングとの4セットの試

合を終えたばかりでおそらく彼の出席は無いだろう、負け

たことでもあるしと、皆が予想して、いささかさびしい

パーティになりそうなところへフェデラーが現れた。関係

者一同全員がスタンディングオベーションで迎えたそうで

す。国枝さんはそのことを、

「敗退した直後、疲れも悔しさもある中、パーティーに参

加。インタビューではジョークを飛ばし、会場を笑いに包

むフェデラーの器の大きさに心から感動しました。オフ

コートでもやはり偉大な男でした。」

と記しておられます。いやいやフェデラーも偉大ですが、

国枝さんも偉大です。いい顔をしています。


芝の予選で梨状筋でしたか、を痛めた圭君ですが。回復の

ほうはどんな具合なんんでしょう。本戦での試合に影響が

なければよいのですが、相手がナダルとは、なんともすご

いドローです。圭君が自分をアピールできる最高の舞台で

すね。その試合に関してNick Bollettieri氏はそのブログ

の中で、次のように書いておられます。

Nadal is 1-0 against Nishikori with that win coming at Queen’s Club in 2008 in three sets. Nishikori has the goods to compete with Nadal, but he hasn’t played many matches this year and there is no substitute to match play. He cannot simply hit with Nadal and try to beat him stroke-for-stroke. He is going to have to go for his shots, come into the net when he has chances and serve well. His movement is top notch and he is a great shotmaker. The issue here, is that playing Nadal isn’t easy for anybody. Nadal has the ability to hit just about every shot in the book and he has had great success at Wimbledon in the past. Kei will give him a match, but Nadal has too much.

Nick’s Pick Nadal in 3 sets

「ナダルと錦織との対戦はナダルの1勝0敗で、その勝利

は2008年のクイーンズクラブの3セットマッチでのも

のだ。錦織はナダルに負けないいいものを持っているが、

今年はあまり試合をしていない。選手にとって試合をする

ことは必要なことなんだ。試合に代わるものはない。だか

ら錦織はナダルと打ち合って、ストローク対ストロークで

彼に勝つことは無理だ。彼は自分の得意なショットを打

ち、チャンスがあればネットに詰め、良いサーブをきめる

ようにしなくてはならないだろう。錦織の動きは一流だ

し、実にいろんなショットを打つことができる。ただ問題

は相手がナダルだということだ。彼は誰にとっても簡単な

相手ではない。ナダルはほとんどどんなショットでも打て

るし、すでにウィンブルドンでは優勝している。圭はいい

試合をするだろうが、ナダルを相手にするのはキツイ。私

の予想は3セットでナダルの勝利だな。」


とNickさんは述べておられます。文章の解釈に関しては、

間違っていたらごめんなさい。僕はテニスの専門化ではな

いし、二人のプレーを専門家の目でみているわけでもあり

ませんから、具体的で実証的な分析による予想はできない

し、しません。ただテニスに限らずあらゆることには予想

を超える要因が決定的な働きをすることがあります。サッ

カーのような団体競技の場合は敵は相手チームではなくて

味方の中にいたりします。味方の選手がお互いの足を引っ

張るということもありうるのではないでしょうか。テニス

は1対1の勝負だから、自分で自分の足を引っ張るという

ことが生じます。心理、つまりは心の動きがプレイの隙間

に入り込んで味方をしたり、邪魔をしたりします。また観

客の心理も選手に影響します。観客が選手のプレイに感心

したり、驚嘆したりすれば、その心理は選手に伝わりよい

意味での感染が生じます。観客の発するウィルスに感染し

た選手はいい意味で発病しとんでもないことをやらかした

りしそうです。だから、このナダル戦で重要なのは観客の

反応だとおもいます。圭君は観客を感心させたり、驚かせ

たり、感動させたりすることができればできるほど、観客

から力を得ることができます。ナダルと圭君の試合では客

は圭君の方に興味をもって観戦するでしょう。なんといっ

ても挑戦者なのですから。そこで圭君が観客を味方につけ

ればひょっとすればひょっとするのではないでしょうか。

この試合。

This is it!
このThis is itの作者、和佐大輔のことを知りたい方は
彼の自伝「テトラポットに札束を」をご覧ください。

テニス | 投稿者 テニスに死す 23:03 | コメント(1)| トラックバック(0)